躰道創始者 祝嶺正献
大正14年 沖縄県名護市有銘汀間に生まれる。
昭和 8年 佐渡山安恒氏に空手を初めて学ぶ。
昭和28年 玄制流空手道を創始して本格的に指導を開始。
昭和40年 新武道『躰道』を公表。
昭和63年 「躰道概論」刊行。
平成13年11月26日
静岡県伊東市大室高原躰道本院「岳雲荘」にて没す。
享年76歳。
躰道は
沖縄の「⼿(ティー)」を
⺟体にして昭和40年に
祝嶺正献最⾼師範よって
創始された新しい武道。
躰道の創始者である
祝嶺正献最高師範は幼少のころから
沖縄武道である「手(ティー)」を学び、
さきの第二次世界大戦では、
特殊潜航艇(人間魚雷)の特攻隊員として
山口県の海軍柳井潜水艦基地において
肉迫必中の術策を懸命に思案してたところ、
昭和20年8月、終戦を迎え
九死に一生を得た経験をした。
その後、戦時中の訓練において
体得した運動法則、
つまり、旋・運・変・捻・転の動きを
基に三次元の運動空間に
適応できる実技の創作をおこなった。
また、平和な時代の武道の在り方として、
その成果を社会に還元することこそが
武道の責務であると考え、
社会における思考形式と
躰道における行動形式を
統一することにより
社会還元ができやすいように
躰道の理念を整理した。
昭和40年1月23日、
新武道『躰道』を公表し、
日本躰道協会と躰道本院
(現在の一般社団法人日本武藝躰道本院)を
設立。
昭和58年、
世界躰道連盟を設立して
同連盟総長・最高師範に就任。
国内35都道府県躰道協会に所属する
268市町村躰道協会およぴ
国・公・私立の34大学躰道部で
指導教授のほか、
国外12カ国躰道協会を指導統轄した。
躰道を創始し
日本の武道文化として
世界に普及・拡大を推進されてきた
祝嶺正献最高師範は、
平成13年11月、
76歳の生涯を閉じた。